GW明けの今週はかなりキツかった。オフィスを戸締りして最後に出ること2回。週末は昼寝三昧か、いや、やはりC59ライドか、と悩ましいところであったが、天気予報通りずっと雨なので、Art Pepperを聴きながらGWに訪問した祟道神社の写真をアップする。

祟道神社は早良親王を祀る小さな神社で、比叡山の麓、八瀬や大原に抜ける国道367号線から少し入ったところにひっそりと佇む。意識して参ろうとしなければ必ず見落とす、いや、意識して参ろうとしても前を通り過ぎてしまうような神社である。

早良親王は平安遷都の桓武天皇の実弟であり、皇太弟であった。桓武天皇が平安京の前の長岡京を造営中にその腹心であった藤原種継が暗殺され、その黒幕として早良親王は乙訓寺に幽閉された。桓武天皇が弟の早良親王ではなく実子の安殿親王に皇位継承させるための謀略との説もある。

早良親王はあくまでも関与を否定し、抗議として断食を続けた末に、淡路島に流刑にされる途中で憤死する。その後、桓武天皇の親しい人々の死や疫病などの災害が続く。早良親王の祟りと考えた桓武天皇は長岡京を諦め、あらためて平安京を造営する。そして、早良親王の祟りを鎮めるために祟道天皇と諡号し神社を創建した。表記について神社のなかでも「祟道」と「祟導」が混在していたが、「祟り」を「導く」という諡号はいかにも意味深である。早良親王の祟りは強く、上御霊神社や下御霊神社も創建されるが、祟道天皇が単独で祀られているのはこの祟道神社だけである。

観光客が訪れることがほとんどない静かな祠に掌を合わせ、日本の守りをお願いした。

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