関宿城から利根川サイクリングロードに出ると「海から120km」の表示があり、ずっと気になっていた。つまり「海まで120km」であり、ここを走り続けたら銚子に出るということか。7月18日の海の日は荒川サイクリングロードで200kmライドにチャレンジしたが、8月11日の山の日は犬吠埼灯台を目指して走り続けることにした。
6:15に家を出た。まずは水元公園を抜けて、江戸川サイクリングロードを走る。追風に乗って過去最速で関宿城に到着した。ということは、関宿城から利根川サイクリングロードで犬吠埼灯台を目指す100km超はずっと向風ということか。
お茶の補充とトイレ休憩、そして途中で抜かれたDe Rosaとニュージーランド出身で埼玉在住のMTBと少し立話をして8:45に再スタート。
恐れていた通り、利根川はずっと向風。台風が近づいているようだが、すでにその影響なのだろうか。風のおかげか、今の季節には珍しく富士山が見える。止まって富士山の写真を撮ろうとしていると、さきほどのDe Rosaが追い付いて「どうされました?大丈夫ですか?」と声を掛けてくれた。
向風のなかを走り続ける。お茶の補充のため堤を離れて自動販売機を探すがなかなか見つからずやっとコンビニを見つけたが、こんどはゴルフコースや農地に遮られ、なかなか堤に戻れず時間と脚を余計に使ってしまう。
それにしても今日の空は美しい。遠くの入道雲を追いかける。二毛作なのか三毛作なのか微妙に色の違う田んぼに見惚れていると、突然、草むらから兎が駆け出し先頭固定誘導員のように曳いてくれてまた元気が出てきた。
風向きが少し変わった今のうちに距離を稼ごうと頑張るがすぐにまた強い向風。海に近付くほど風が強くなり、時速15kmが精一杯の区間も。自転車どころか散歩の人も全然見かけない。やっと見つけた休憩中のローディ二人に「風が強いですね」と声を掛けると「そうですね」と笑顔で応えてくれたが、この二人は追風方向で走っている。
サイクリングロードの舗装が突然途切れて車道を走る。銚子まで50kmの表示。銚子市街を走り抜けるが、そこから海岸までが意外と遠い。犬吠埼の表示を頼りに走ったが小さい山の坂道に迷い込んだりして全然海が見えてこない。
犬吠埼の名称は源義経が奥羽に逃れるとき、足手まといになる愛犬をこの地に置いていき、主人を想って犬が泣き続けたという伝説からだそうだ。やっと海岸線に出て灯台を見つけた。太平洋の荒波を越えてやっと灯台を見つけた船乗りの気持ちがよくわかる、というのは大袈裟か。灯台の手前の駐車場でAA63(今日はVWのPassat)が首を長くして待っていてくれた。家から185kmを走り16:30に到着。さすがに自走で日帰りはできない。ドライブがてらぼくを拾いに来てくれたAA63に感謝。
少年は夏休みの冒険を経て大人へと成長していく。7月に54歳になったおっさんは夏休みの冒険第2弾でさらに5歳ほど若返ったような気がする。
Onderneming is de beste Meesteres.
「冒険は最良の師である」榎本武揚
動画はこちら
本日の走行距離 185.70 km
2022年7月26日からの累積走行距離 288.40 km
寄付予定額 2884円
2022年1月1日からの累積走行距離 1209.30 km
2020年7月26日からの累積走行距離 5237.51 km
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