雨が続いていたので8月29日以来のC59ライド。9月7日に予告したように、自転車の楽しさ、C59 の素晴らしさを伝えたくて、超アナログ人間にもかかわらず、YouTubeの動画アップにチャレンジすることにした。
動画はこちら
動画の第1号には富士山を撮りたくて10年振りくらいに伊豆半島を走ることにしたが、週間天気予報で晴れだったのにいつの間にか曇り予報に。以前、雨予報の八ヶ岳に行ってみたら見事な快晴だったので、今回も晴れることを、あるいは少なくとも、曇りで持ちこたえることを期待して朝4時に家を出た。
道の駅くるら戸田(へだ)に車を置かせていただいて、8時前に県道18号線からスタート。途中に「北山の棚田」という看板を見つけたので、棚田マニアとしては寄らないわけにはいかない。急な坂を下って辿り着いた棚田は期待したより小規模ではあったが、それでもこのような棚田が残されていることは素晴らしい。来た道をそのまま戻ると、Lezyneが最大勾配15%を示していた。傾斜がキツイ土地だからこそ棚田なのだ。
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西伊豆スカイラインに入る頃にポツリポツリ降ってきたが、火照った身体に心地良い程度の雨。展望エリアに瞽女観音という小さなお地蔵さんが3体佇んでいた。昔々、盲目の旅芸人がこの峠で大雪に遭い凍死、春になって村人が発見して手厚く葬ったそうだ。旅の安全と芸事の上達にご利益があると信仰されている。
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富士山が雨雲や霧に見え隠れる。駿河湾に広がっている雲海越しの富士山も趣があって良い。車でお越しの初老の男性が、こんなところまで自転車で上がってきたことに驚いて話し掛けてきた。確かに伊豆半島の峠はキツイ。10年前はまだ三連勝に乗っていたはずだが、昔の重いギア比でこんな峠をほんとうに走ったのだろうかと思いつつ走り続ける。
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土肥峠を経て、仁科峠に向かっていると、オートバイの後ろに乗った女性がthum’s upをしながら「ファイト!」と声を掛けてくれた。土地柄だろうか、伊豆の人々は車で追い抜くとき、対向車線に大きく膨らんで自転車に優しく追い抜いてくれるのでありがたい。
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仁科峠から駿河湾方面に下る。小雨が降り続け、ダウンロードも慎重にゆっくり走るしかなく、時間を稼ぐことができなかった。海岸線136号から17号で戸田漁港を目指す。海岸線はフラットだと思っていたら、戸田の手前はけっこうキツイ登りが続く。本日は天候のせいか、ローディを全然見かけなかったが、この登りで3台に追い抜かれた。とくにTIMEに乗る3人目の女性は後ろから「こんにちは!」と声を掛けてくれた。「ペース早いですね」というと爽やかな笑顔を残してあっと言う間に視界から消えた。こんな天気の中、ロードレーサーで走っているバカはぼく一人ではなくてホッとした。
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無事、道の駅くるらに戻り、最低限の汚れを拭いてC59を車に格納した。今日だけは温泉に入りたい。コロナ禍のせいで道の駅の温泉は閉鎖中。近くのホテルときわやの6階にある展望風呂で冷えた身体を温め、網元光徳丸の食事処かにやで豪華な海鮮丼を食べて大満足な一日となった。
本日の走行距離 70.10 km
2021年7月26日からの累積走行距離 464.30 km
寄付予定額 4643 円
2021年1月1日からの累積走行距離 3760.41 km