2021年7月23日 渋峠

日本の母子家庭は約123万世帯、平均収入は約200万円(参照:認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ)。約半分が非正規雇用で収入が不安定であり、子供に十分な食事を与え、勉強する環境を整えるのは容易ではない。給食費や教材費や遠足代はちゃんと払えているだろうか。参考書や文房具は足りているだろうか。学校で虐められていないだろうか。家計を助けるためにバイトして勉強する時間が確保できていないのではないだろうか。本当は優秀なのに進学を諦めていないだろうか。なぜ日本政府は日本の未来を担う日本の子供たちに十分なサポートを提供しないのか不思議でならない。

昨年、自身も母子家庭で育ったという競輪の木谷涼選手(福岡78期)が、様々な形で母子家庭を支援していることを知り、自分もなにかできないかと考えてみた。好きな自転車に乗る1 kmにつき10円を積み立てて、母子家庭を支援する団体に寄付することを思い付き、2020年7月26日から走行距離の記録をつけ、ブログを始めた。明日は走る予定がないので、昨日の渋峠で1年間の総走行距離が3296.11 kmに確定し、本日、32,961円を認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむに寄付をした。

32,961円なんか「焼き石に水」「大海の一滴」あるいは「自分が自転車で遊ぶことを正当化するための偽善」と言う人もいるだろう。3万円なんかもらっても対処療法であり(対処療法にさえなっていないかもしれない)根本解決にはならないと言う人もいるだろう。たとえば、内戦や政治的宗教的迫害で故郷を追われた難民に、テントや水や食料を支給しても対処療法に過ぎない、根本解決にならないと言う人もいる。しかし、困難に立ち向かっている人々が、世界のどこかで自分たちを応援してくれている人がいるとわかれば、そして、今、抱える苦しみが対処療法で少しでも和らげば、絶望を希望に変えることができるかもしれない。

負けるな!! 明日に向かって走れ!!