東京オリンピック開幕の「スポーツの日」は国道最高地点「渋峠」を走る。自転車の雑誌でよく見かけるので行きたいと思っていたが、高速の出口から遠いこともあり、なかなか機会がなかった。オリンピックによる交通規制の影響が始まる前に家を出たので、順調に8時前に道の駅「草津運動茶屋公園」に到着。駐車場にはすでに自転車を車から降ろして準備を始めているローディがいっぱい。C59の準備をしていると工事現場の警備員らしき初老のおじさんが「今日は大会でもあるの?」と話し掛けてきた。確かにローディが多いが、まさかヒルクライムイベントでもあるのだろうか?一般サイクリストは通行止めだったらどうしよう!?とりあえず行けるところまで行くしかない。そのおじさんが「午後にはまた雷くるみたいだよ、昨日もあったから、気をつけて」と教えてくれた。
国道最高地点を目指して、無理せず軽めのギアでひたすら登る。勾配はそれほどきつくないが、約20kmほぼ全行程登り続ける。道の駅にあれほどローディがいたのに、誰にも抜かれないので不思議に思っていたら、二人連れが「こんちわ~」と言いつつ横に並んだので「こんちわ~速いですね」と返事すると、「いえいえ、ずっと下から姿を見てましたよ」と言ってそのまま抜いていった。ちょっとした会話が嬉しかったりする。
硫黄の臭いがきつくなってきた。不思議な景色の写真を撮りたかったが、ここは有毒ガスが発生しているので停止禁止エリアだ。とはいえ、自転車でゆっくり登っていれば、写真を撮るためにちょっと立ち止まったところで何も変わらないだろうと思いつつ、ルールは守る。
最高地点に近付くにつれて、雲(霧)が増えてきて少し肌寒くなってきたところで標高2172mに到着。自転車乗りだけではなく車やオートバイの人々が順番に記念写真を撮っている。ぼくは次に並んでいたローディにシャッターを押してもらった。おそらく県道や村道でもっと標高の高い道はあるのだろうが、国道最高地点、話のネタのひとつに良いではないか。県境にある渋峠ホテルまで行って折り返す。
駐車場にあった仮設トイレで用を足して出てきたら、手すりに括り付けたC59 の横に今どきの Kawasaki を停めて休憩しているお兄さんがいた。「やはりライムグリーンはいいですね、昔、エディ・ローソン・レプリカってありましたよね」と話し掛けると「そうそう、そのイメージ」と嬉しそうにノッてきた。「それにしても自転車の人すごいね、こんな坂、登ってくるんだ」と驚いていた。ちょっとした会話が嬉しかったりする。
あとは下るだけ。恐れていたほど寒くはなく、無事、道の駅に戻り、C59をGTIに積んで、西の河原露天風呂へ移動。数年前、野反湖に向けて走った帰り、この河原沿いの広い露天風呂に浸かったのを思い出した。あのときはまだ三連勝に乗っていた。地場野菜を売っているお店でキャベツとレタスを買っているうちに、道の駅でおじさんが教えてくれた通り、ゴロゴロといいながらバケツをひっくり返したような雨が降り出した。ぼくは車に戻るときに少し濡れただけだったが、まだ走っているローディは大丈夫だろうか。
帰りはオリンピックの交通規制の影響でド渋滞するであろう外環大泉を避けて、高崎の友達が教えてくれた関越道~北関東道~東北道~外環で快適に無事帰宅。国道最高地点を走ることができて良かったが、このへんは観光地のせいか、車やオートバイがかなり多い。これで様子はわかったのでもう無理して行く必要はないと思ったが、楽しいヒルクライムだった。
本日の走行距離 42.60 km
2020年7月26日からの累積走行距離 3296.11 km
寄付予定額 32,961円
2021年1月1にちからの累積走行距離 1644.50 km