自転車の雑誌で見て無性に行きたくなった野反湖に初めて行ったのが10年くらい前だっただろうか。まだ三連勝に乗っていた。昔の重いギア比でヒーヒー言いながら、何度かガードレールに手をつきながら登った絶景は忘れられない。あの頃より走れる身体になったように思う。C59で再びあの絶景を見たくなった。

朝4時に出発し、渋滞なしの快適ドライブで関越道の上里SAに到着。群馬在住の高校時代の友達がわざわざこんな早朝に会いに来てくれた。SAの片隅に座り、抹茶オーレをすすりながら、50を過ぎたおっさんが高校時代のニックネームで呼び合いながらしばらく話し込む。約30分という短い時間だが楽しい時間を過ごして再び出発。

伊香保渋川から関越道を降りて県道55号ロマンチック街道を走り、道の駅六合(くに)に8時過ぎに到着。六合と書いて「くに」と読む。1900年に草津村から六つの集落が合わさって分離したから「六合村」であり、古事記にある東西南北と天と地の六つが合わさって国となすという記述から「くに」と読むらしい。2010年には中之条町と合併して行政上は六合村はなくなった。

道の駅の奥の駐車場に車を置かせていただいた。野良猫か道の駅の飼い猫かよくわからないが、人懐っこく寄ってくる猫に「行ってきます」と言って出発。気温17度とまだ肌寒い時間帯。パールイズミの薄手のウィンドブレーカーを着て走り出す。6kmほど走ったところでトラブル発生。なんと!!GoProをマウントしているエクステンション(GLIDER製)が折れてGoProが飛んで行ってしまった。メタル製が欲しかったがぼくの求める長さがプラスチック製しかなった。メーカーにクレームしようと思ったが、帰宅してカタログを見ると「当社商品の使用によって生じた事故や直接、間接の損害についてはその責任を負わないものとします」とあらかじめ逃げを打っている。それにしても買ってまだ1ヶ月、3回しか使っていないのにこんなに簡単に逝ってしまうなんて・・・。

車に戻って他のマウントに交換して再出発。14kmも登りが続く。前回来たときは降りてくる車が窓を開けて「熊がいるよ、気を付けて」と教えてくれたが幸い遭遇することはなかった。今朝は猟銃と思われる発砲音を3回聞いたが熊に遭うことはなかった。途中に「小栗清水」という小さな看板がある。明治維新後の混乱のなかで、罪なく処刑された小栗上野介の家族が新潟方面に逃れる際にこの湧水で渇いた喉を潤したそうだ。

最大勾配16%を含む約14kmを登ったご褒美の野反湖は10年前と変わらず美しかった。

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本日の走行距離  53.10 km
2021年7月26日からの累積走行距離 618.80 km
寄付予定額 6188 円
2021年1月1日からの累積走行距離 2263.30 km
2020年7月26日からの累積走行距離 3914.91 km