建国記念日は本来「紀元節」と呼ばれ、西暦に換算して紀元前660年2月11日に神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)が奈良の橿原宮で初代である神武天皇に即位した日とされる。最近はハッピーマンデーとやらで1月15日の成人の日や10月10日の体育の日が月曜日に移され毎年違う日になるが、さすがにこの日を月曜日に移すような愚行は今のところ行われていない。

先日、C59のハンドルステムの5mmスペーサーを入れ替えてハンドル位置を少し上げたことにより、フロントブレーキのワイヤーが少し突っ張るようになったので、合わせて交換しようと昨晩の仕事帰りにバーテープも買ってきた。最近は派手なバーテープが主流でシンプルな白がなかなか見つからない。紀元節を真っ白なバーテープで迎え、久し振りに関宿城リターン100kmを目論んでいたが、昨晩は遅くなり、バーテープを巻き終えるに至らず。今日は午前に用事が発生したので、いずれにせよ100kmは諦めた。

もう40年近くバーテープを交換してきたが、何回やっても難しい。内から巻くんだっけ?外からだっけ?ブレーキブラケットのところは隠しテープを使う?使わない?最後の斜めにカットするのはどっちをカットするんだっけ?など、いつも迷いながら巻いて巻き直してを繰り返す。そして、なぜか左右のテープのあまり具合が違う。やっと綺麗に巻けたので、せめてTO HENに珈琲でもと思ったが、強風が吹き荒れ、TO HENに行くのも怖いくらいなので、結局、C59に乗るのは諦めて、音楽を聴きながら本を読むことにした。今日は雅楽でも聴くべきなのかもしれないが、そのような高尚なCDは持っていないので、「ピアノで綴る抒情名曲集」というCD10枚セットで「故郷」や「赤とんぼ」「荒城の月」など日本の伝統的な曲を聴きながら、竹田恒泰氏の「天皇の国史」のページをめくる。

聖書の西洋ではまず全能の神がいて、天地を創造し、神が自分に似せて人を創り、自然を人に与えた。一方、古事記・日本書紀の日本では混沌とした天地があり、神が御成りになり、そして我々日本人は神の子孫である。つまり、西洋では「神⇒人⇒自然」という序列であり、日本では「自然⇒神⇒人」である。だから、山や岩や樹など自然に神が宿り、我々は自然を崇拝する。

今日の強風はまるで自然を破壊してソーラーパネルを敷き詰める日本の現状に皇祖神が嘆き遊ばされているようだ。