
いつも今年こそはと思いつつ、まだ行ったことがなかったハンドメイドバイシクル展に行ってきた。最近はご高齢のせいか、nagasawaの長澤義明氏が参加されていないのは残念だが、CHERUBIMの60周年記念モデルを生で見たかったからだ。15:30からの今野真一さんトークショーも聴くつもりだったが、混雑が始まるお昼前に到着して一通り眺めて時計を見ると、2時間以上もあったので帰ることにした。
ぼくが帰る頃には入口で入場制限をしていた。諸事情あるのだろうが、もっと広い会場でひとつずつのブースを広くとって欲しい。常連やマニアが自転車の前で話し込むと自転車に近付いて詳しく見ることができないし、写真も撮れない。自転車とかぶらないで立ち話ができるスペースがあると良いと思う。そして、京王閣競輪場でやるようなヴィンテージなフリーマーケットを併設して開催すればもっと注目は集まり集客にもなるだろう。
競輪が続く限り、クロモリのハンドメイドフレームの需要はあるだろうが、最近の競輪選手の登録数は一時の4000人から減って2300人くらいのようだ。COLNAGO C59に乗るぼくが言うことではないが、いや、3RENSHOにも乗っているから言わせていただくと、カーボンモノコック全盛の今こそ日本のハンドメイドのものづくりを見直しもっと評価するべきではないだろうか。
そもそも日本の自転車づくりの原点は堺の鉄砲鍛冶らしい。種子島に伝わった鉄砲を、信長が堺の鍛冶屋に大量に作らせた、つまり、鉄砲の銃身を溶接すれば自転車のフレームができ上る。自転車関連メーカーが大阪に多いのはそのためである。日本が世界に誇るものづくりをこれからも大切にしていくためにも、このような展示会は続けていくべきであろうし、わけのわからん外国人に無利子でポンと融資する金があるなら、日本のものづくりをもっとサポートするべきではないか。







