今ではコンビニでもどこでも売っている「みたらし団子」だが、最初に世に出したのは下鴨神社の横にある加茂みたらし茶屋だそうだ。それまでは醤油を塗って炙った団子だったが、黒砂糖を入れて甘くして葛粉でとろみをつけた餡をかけると大人気となった。

「みたらし」というのは

恋せじと 御手洗川に せし禊ぎ 神は受けずぞなりにけらしも

と新古今和歌集にも歌われているように、下鴨神社に湧き出て流れる聖なる御手洗川の「みたらし」である。清らかな水が湧き出るところが御手洗池となっていて、土用の丑の日に神事が執り行われ、足を浸けるとその年は無病息災である。

その昔、後醍醐天皇(在位1318 – 1339)が御手洗池で水を掬った際に気泡がポコッと最初にひとつ、しばらくしてポコポコと4つ続いたという伝説をイメージして、一番上の団子が少し離れているのが元祖みたらし団子である。

何年振りかにみたらし団子を買って、御手洗川で食べた。変わらぬ素朴な味に満足して下鴨神社を後にし、葵橋に向かって歩きながらふと見上げると、団子三兄弟のような夏の雲がもくもくと湧き出ていた。

後醍醐天皇 

#みたらし団子 #後醍醐天皇 #下鴨神社 #加茂みたらし茶屋 #御手洗川