房総半島は養老渓谷の近くに素掘り二層構造という珍しいトンネルがあると話題になっている。構造が珍しいだけではなく、肉眼では薄暗いだけなのに、写真に撮るとなぜか緑が強く写るという不思議なトンネルなのだ。いつもの久留里周辺コースの近くにあるので、行ってみることにした。
朝の5時に家を出てJR久留里駅前に車を停めて、7時半にスタート。気温12度で意外と温かく、手袋もシューズカバーも二重にする必要がない。今日の第一目的地は県道410号から465号を走って、以前にも訪れた筒森神社。壬申の乱(672年)で大海人皇子と皇位継承を争って敗北した大友皇子は琵琶湖岸の瀬田で自害した・・・筈だが、東に逃れたという説がある。皇子は今の地名でいう俵田で命を落とし、一緒に逃れてきた皇女十市はさらに奥に進み、この筒森で亡くなった。
第二目的地が不思議な向山共栄トンネル。県道81号線の下り基調を勢い余ってトンネルへの左折を通り過ぎてしまったようだ。駐車場の売店で焼き芋を買っている観光客お二人が今行ってきたばかりのトンネルへの入口を親切に教えてくれた。少し戻ってあらためてトンネルに入っていく。確かに面白い構造である。写真を撮ると緑に輝くのはなんとも不思議な現象だ。
第三目的地である大福山展望台への上りは最大勾配17.5%とかなりキツかった。展望台への道は途中から階段で最期は大きな櫓構造だったので、レーサーシューズで登るのは大変だった。360度見渡せるのはアドバンテージではあるが、景色としては鹿野山九十九谷展望台のほうが良いように思う。
三つの目的を果たし、あとは久留里駅前に戻るだけだがその途中、巨大な造営工事に遭遇して唖然とした。ハイキング中の人にお訊きしたら、山を削っているのではなく、谷を埋めているのだそうだ。おそらく、ここにも再生可能エネルギーという名の環境破壊パネルが設置されるのだろう。日本の美しい国土の破壊が止まらない。
久留里駅前に戻ってC59を車に格納し、俵田の白山神社に参ってみた。古墳の横に位置する神社は訪れる人が誰もいない静かな空間であった。大友皇子(諡号 弘文天皇)に日本の守りをお願いして手を合わせた。
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本日の走行距離 43.4 km
2021年7月26日からの累積走行 732.10 km
寄付予定額 7321円
2021年1月1日からの累積走行距離 2376.60 km
2020年7月26日からの累積走行距離 4028.21 km
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