というわけで、買ってしまった、Fujifilm X10

10年前のモデルでもちろん中古である。そもそも予算的に中古しか買えないが、最新のカメラでなかなかこれというモデルがなかった。明るいレンズで自転車ウェアの背中ポケットに入るカメラ!?最初に良いと思ったのがSONY RX100で、ぼくのような古いカメラ好きには抵抗しきれない「Zeiss」の魔力があったが、日本製が欲しくてやめた。LeicaのD-LUX6はなぜか日本製であり、Leicaのわりには手頃な価格で欲しかったが、ぼくの予算には収まらない。Ricoh GRのレンズとサイズは魅力であるが、とにかく高い。

やっと辿り着いたFujifilm X10はまずそのデザインに惚れた。昔のM型Leicaのようなデザイン、手の平に乗るサイズ、28-112mm相当の明るいズームレンズ、そして何よりも誇らしげに刻印された「MADE IN JAPAN」。広角側がF2.0で望遠側でもF2.8という明るさは驚きである。幸い、10年落ちの中古なのに、程度の良い個体がけっこうありそうで、ぼくが手に入れたX10も外観は新品同様に近い状態だ。

まだ室内で試し撮りしただけだがこれは楽しい。強いて弱点を言えば、ファインダーがただの覗き窓で、ピントの状態や絞り、シャッタースピードなどの撮影情報は表示されないので実用性はない。動画機能の代わりにファインダー内に撮影情報が欲しかったが、X10の価格を考えるとそこは割り切るしかない。後継モデルのX20かX30になると撮影情報がファインダーに表示されるようだが、X20はデザインが微妙にダサくなり、X30は残念ながら日本製ではなくなった。

OLYMPUS OM4を長年愛用して、JPSにも入選したことがあるが、眼が悪くなってピントが合わなくなり、デジカメ(スマホ)の流れに押し切られ、ちゃんとしたカメラで撮ることがなかった。カメラ小僧が復活して、自転車小僧のC59ライドの記録をGoProの動画とX10の静止画で上手く記録していきたいと思う。

#Fujifilm X10