今週は雨が多く、週末も雨。洪水になるような雨は困るが、雨も必要なので、この週末は音楽読書三昧としよう。

先月、久し振りにコルナゴ・ジャパンのWebページを眺めていた。HISTORYのタブをクリックすると「HISOTRY OF COLNAGO 勝利への軌跡」という見出しとともに年表形式で興味深い情報が載っている。

1954年 カンビアーゴにて7坪の小さな工房でチクリ・コルナゴを開く。
1972年 エディ・メルクスがコルナゴのマシンでアワーレコードを更新する。
1978年 ローマ法王にロードレーサーを献上する。
1989年 創業35周年記念モデルとしてC35を発表。その後に続くフラッグシップ「C」の始まりである。
2004年 50周年記念モデルC50を発表。
2010年 新城幸也が世界選手権で「前人未到の9位」の成績を残す。
2014年 60周年モデル「C60」を発表。
2018年 64周年モデル「C64」を発表。2020年 ポガチャルがCOLNAGOに乗ってツール・ド・フランス総合優勝。

などなど、コルナゴファンには楽しい情報が満載である。

しかし!! 新城幸也が世界選手権で前人未到の9位はおかしいだろう。毎年誰かが優勝し、誰かが9位になっている。まるで人類以外の多様な生物が世界選手権を戦い、今まで1~9位は宇宙人やトラやライオンやオオカミが独占していたが人類としての最高の9位を得たようである。もちろん、言いたいことはわかる。前人未踏の9位ではなく、日本人選手として最高の9位だったと言いたいのだろう。コルナゴ・ジャパンの公式サイトにしては非常にお粗末だが、まぁご愛嬌か、と思っていると・・・

ん!? あれ!? C59がどこにもいないではないか!?どういうことだ!?新城が乗っているマシンはC59である。ぼくの記憶では、2010年にツール・ド・フランス等に実戦投入され、一般販売は2011年のはずである。

C50にある「詳しく見る」をクリックすると「Cの系譜」が出てきて、そこにはC59も載っている。とはいえ、前人未踏はご愛嬌で許すが、コルナゴ・ジャパンの公式WebページのHISTORY年表にC59が載っていないのは許せないので、問い合わせを送ってみた。

その結果がこれである。

「ページの構成上そのような形式にて作成させていただきました」という理由はまったく成立しない。このようなページの構成だからC59を載せられなかったというのは意味不明である。単なるミスであろう。しかも、ぼくが質問した、なぜC59は他の「C」とは違う1952年基準なのかについては一切触れていない。木で鼻を括った対応というのはこういうことか。他の「C」が1954年基準なのに対して、C59は1952年基準になっていることを説明しないと、C59はC60へ1年でモデルチェンジした失敗作という印象を与えかねない。

本年、Webサイトのリニューアル予定らしいので期待する。ちなみに、COLNAGOの日本総代理店は株式会社エヌビーエスだったが、株式会社アキボウが吸収したようだ。