6時半に起きて洗濯を済ませる。8時前なのにベランダの陽射しはかなりきつく、絶好の自転車日和を予感させた。8時半に家を出て、水元公園を抜けて江戸川サイクリングロードへ出撃。穏やかな追風だったせいもあるが、やはりチェーンリンクは50がぼくの脚に合っているようだ。気持ちよく走っていると漆黒のORBEAが抜いて行く。すかさず追走させていただいたが、43km/hキープには参った。あっと言う間に千切れたけれど、サイクリスト御用達トイレで休憩されていたのでぼくもトイレ休憩して少し言葉を交わす。ぼくはORBEAも結構好きなのだが、カッコいいと褒めるとぼくのC59もカッコいいと褒めてくれた。これぞ「オタクトーク」というやつか。
ひとりで再スタートして快調に関宿城に到着。あれ?今日は人が少ないなと不思議に思いつつ、お昼にはまだ早いが助六寿司を食べていると天候が急変。まるでゼウスの怒りに触れたように急に曇ってきて、気温が一気に下がって寒くなってきた。もしかして、みんなリアルタイムで雨雲レーダーをチェックしていたのだろうか。
分厚い雨雲が辺りを覆う。雨が一瞬ポツリと来たがそれはなんとか持ちこたえてくれた。しばらく関宿城の軒下で様子を見るが、じっとしていると、とにかく寒い。身体がポカポカになるくらいガンガン走る覚悟を決めて出発。この寒さのなかびしょ濡れになるのは嫌なので、いざとなったらどこかの軒下に避難できるように、江戸川サイクリングロードを外れて街中を走ることにした。4号日光街道の東京まで46kmの標示を見て平行する側道を走る。
前方の分厚い雨雲のなかで稲光が見える。雷に撃たれたらどうしようと心配になったが、いや、C59 はクロモリではなくカーボンだから大丈夫と自分に言い聞かせる。雨宿りするほどの雨には遭遇しなかったが、先ほどまで激しく降っていたと思われる濡れた路面が飛沫を上げる。金曜日にプロのメカニックに洗車してもらったとこなのに、もうドロドロになってしまった。なんてこった!!
途中で4号日光街道を外れて自宅方面に向かったつもりが、完全に迷子になる。タイヤ屋さんとガソリンスタンドの若い人に訊いてなんとか見覚えのあるエリアまで帰ってきた。作業中にもかかわらず手を止めて爽やかな笑顔で対応してくださった皆さん、ありがとうございました。
青空が戻ってきて寒さが和らいできた。自宅まであと3kmくらいか。帰宅したらまず風呂に入るかと考えていたら、なんと前輪がパンク。泣きっ面に蜂とはこのことか。でも、後輪よりマシか、パンク修理なんて朝飯前とチューブを交換しようと思ったら、バルブのエクステンションが固くて外れない。お恥ずかしい話だが、バルブの長さを間違えてチューブを買ってしまったので、しょうがないからエクステンションを付けていたのだ。走っているうちに外れないように、ペンチとスパナで固く締めていたのが災いした。タイヤをよく見ても何も刺さっておらず、空気が一気に抜けるのではなく少しずつ抜けるようなので、ハンドポンプで補充しては走りを繰り返してなんとか自宅に到着。
なんという不運な一日だ。天候が急変し、激寒と水飛沫の中、約50kmを走って、最後にパンク。心が折れそうになったがよく頑張った。まるで、小学生が夏休みにひとりで遠くの親戚のおじさんの家に行くのに電車を乗り間違えて見ず知らずの土地に来て、挙句の果てにゲリラ豪雨に遭ってしまう、でも自力でなんとか困難を乗り越えて、一回りも二回りも大きく強くなったようなものだ。いや、違うか・・・。
本日の走行距離 96.0 km
2020年7月26日からの累積走行距離 2461.81 km
寄附予定額 24,618 円
2021年1月1日からの累積走行距離 810.2 km