あっと言う間に2月になってしまった。1月3日の江戸川ライド以来、まったく走っていないのは由々しき事態である。立春を迎え、今週末くらい、そろそろまた走り出すか・・・。1月23日に「競輪という世界」という本を紹介した。ぼくが競輪を観るようになって30年以上が経つ。

その頃は中野浩一(福岡35期)が世界選手権連覇中(V1 1977年~V10 1986年)であり、1985年の第1回競輪GPを獲るくらいまだまだ強かった。中野浩一は10連覇の偉業に対して「内閣総理大臣顕彰」が贈られたが、「国民栄誉賞」ではなかった。国民栄誉賞は1977年の王貞治が第1号というのは有名な話だが、ぼくは内閣総理大臣顕彰と国民栄誉賞のどちらが格上なのかはわからない。

いずれにせよ、ぼくのなかでは明らかに中野浩一のほうが王貞治よりすごい。なぜなら、王貞治の868本のホームランは日本人投手を相手に日本の狭い球場で打った数であり、ハンク・アーロンと同じ球場で同じ投手と対戦してアーロンより多くのホームランを打てたかは疑問である。

中野浩一は世界と直接対戦して10年間勝ち続けたのだ。

もちろん、まったく違う競技を比較しても意味はないし、王貞治の偉大さにケチをつけるつもりはない。しかし、中野浩一はもっと評価されるべきであろう。

競輪場のバンクが描くカーブは美しい (松戸競輪)