溜まっていた有給休暇を1日ひっつけて年末休暇に入らせていただいた。そして一気読み。自称「天才」の百田尚樹はやはり天才だった。最高のミステリーでありながら、最近目にあまる偏向報道や印象操作を繰り返すテレビや新聞の偽善を痛快に風刺する。「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」とお決まりの但し書きはあるが、読者には登場する架空のテレビ局や新聞社や登場人物に実在の人物や団体が見え隠れする。今後ますます百田尚樹は大手マスコミから嫌がらせを受けるだろうが、それを覚悟のうえであり、百田尚樹はそんなことではへこたれない。好きな音楽を聴きながら、自由に書かれた面白い本を自由に読める、こんな幸せがいつまでも続くことを祈るばかりである。