九十九谷展望台

お、今日はピンゾロ、「よし、江戸川を111km走るか」とも思ったが、以前、どなたかのSNS投稿で見て行ってみたかった房総半島の鹿野山九十九谷展望台に行くことに。いつもの久留里駅に車を停めて、気温17度のなか93号線で九十九谷展望台へ向かう。

房総半島の内陸部を走るといつもビックリするのが、あちこちで山が削られていることだ。山の半分、いや半分以上がごっそりと削られている。いったい誰がどのような申請をして誰が許可して削っているのだろうか。自然の生態系はどうなっているのだろうか。このままでは日本の国土が真っ平になる日も近いのではないだろうか。

どうなる?日本の国土

そんな心配をしながら激坂を登る。これはキツイ、そして長い。ひ~ひ~ぜ~ぜ~言っているぼくに背後からTREKが忍び寄り一瞬にして抜いていった。ヒルクライム仕様なのか、クルクルと軽快に登っていく。悔しいが、こっちは実業団登録してレース活動をしていた人のマシンを譲り受けたので、そこまでギアは軽くないのだ、という負け惜しみを心の中で叫ぶ。

なんとか登り切った

激坂を頑張って登るからこそ絶景にありつけるのだ。頑張らない者にはご褒美はない。やっと辿り着いた九十九谷展望台は期待通りの絶景である。時間や湿度等、条件によっては雲海が出るらしいが、今日は晴れて房総の内陸部が見渡せる。この時間はどうしても逆光になってしまうが、神々しい景色だ。それもそのはず、この辺で東山魁夷が「残照」のスケッチをしたらしい。

後光か・・・!?

展望台のトイレに行って出発しようとしたら、ロードレーサーを屋根に積んだいかにも高級そうなMercedes Benzのスポーツカーが駐車場に入ってきて、ロードレーサーを降ろし始めた。最近流行りのマットブラックでロゴも黒いから遠目にはどんな自転車かわからなかった。頑張って登ったからご褒美があるのに、車でいきなり展望台に来てそこから自転車って・・・。いや、人それぞれの楽しみ方があっていいではないか。

トイレを済ませて出てきたら、COLNAGO C40に乗ったおじさんが入ってきた。ご先祖様にご挨拶をしないわけにはいかない。「C40かっこいいですね」「いやぁもう骨董品ですよ、C59かっこいいですね」とお互いの「C」を褒め合う。世間ではこれを「オタクトーク」というのだろうか。

マザー牧場まで行って折り返し、再び久留里へ。そこで、なぜかAA63のALPSと合流して久留里城に登る。昔、三連勝で登ろうとして、途中で挫折した壁のような坂をC59で再チャレンジ。なんとか登り切ったが告白すると最後の1/3は蛇行しながら登ってしまった。まだまだ修行が足りない。天守閣への道は未舗装と階段だったので諦めた。最後はALPSを押して登ってきたAA63と坂を下る。

久留里城の坂を登り切った資料館前

今日の距離は39.14kmと短いが、激坂のため、今でも脚がピクピクしている。

本日の走行距離  39.14 km
累積走行距離  1042.05 km
寄付予定額   10,420.50円