間に合った。火曜日に背中がつり始め、水曜日に悪化。週末ライドは無理かと心配していたが、なんとか痛みが取れてきたので決行。

数日前にたまたまYouTubeでサックスが奏でる「卒業写真」を聴いて懐かしくなったので、ユーミンBESTを聴きながら、中央フリーウェイではなく関越フリーウェイを飛ばして秩父は道の駅おがわまちの駐車場に7:00に到着。

COLNAGO C59を組み立てて、LEZYNE Super GPSをオンにすると、なんとバッテリー残量が2%で使用不可。前回走った時からそんなに自然放電してしまったのだろうか。どうせナビ機能は使い物にならず、現在時間・走行距離・時速を見るだけなので、ないならないでいい。

数台隣でピカピカのTREKを組み立てていた男性に「おはようございます。今日はどれくらい走るんですか?」と声をかけると「10kmくらいです」との返答に「えっ!?」となったが、最近買ったばかりでまだ慣らし中のようだ。もちろん、人それぞれの走り方があっていい。一足先にスタートして県道を走っていると、反対車線にステキなワーゲンバス(VW type II)が来たのでthumb’s upをすると髭面の運転手が応えてくれた。

今回は雑誌「自転車人」2014年夏号で紹介していた、小川町~花桃の郷~二本木峠~秩父高原~七重峠~小川町というアップダウンの激しい約56kmのコースを走るつもりだったが、いきなり県道を間違えていることに気づき、いったん振り出しに戻り、JR八高線の小川町駅の向こう側から再スタート。

登っている時より振り返った時の方が勾配を感じる

花桃の郷のキツイ坂道をゆっくり登っていると、玄関先で煙草を吸っていたおじさんが「どこまで走るの?」と声を掛けてくれたので休憩がてら「二本木峠から秩父高原へ」と答えると、「高原の手前で通行止めになっていたよ、自転車なら通れるかもしれないけど」と教えてくれた。ここでもまた通行止めだ。何度も言う、オリンピックなんかする金があったらこういう道をさっさと直して欲しい。

花桃の郷

おじさんが遠くの山の稜線を指差して「あそこに少し隙間があって、木が一本見えるだろう。あそこから関東平野が一望できるんだ。今の時期は鷹が来るからカメラの人がいるからすぐわかるよ」と教えてくれた。あんなとこまで登れるかなと思いつつ、礼を言って再スタート。

皇鈴山展望台 ここまで登れるか!?

茱萸(ぐみ)の木峠を通過して、二本木峠まであと数百メートルというところで全面通行止め。秩父高原牧場でソフトクリームを食べる目論見は呆気なく散ってしまった。しょうがないから、来た道を戻り、おじさんが教えてくれた絶景スポット「皇鈴山展望台」を目指すがまた道に迷う。ちょうど一人ハイキング中の日焼けしたおじさんがいたので尋ねると、木の枝で地面に位置関係を示して教えてくれた。

少し下ってあらためて登る展望台への道は激坂が続く。運の悪いことに、次に自動販売機を見つけたらお茶の補充をと思っているうちに山岳に入り、補充しないまま飲み尽くしていた。これはキツイとついにガードレールに左手をついてしまった。そこに上から軽自動車が降りてきた。げっ、見っともないところを見られてしまった。COLNAGO C59に乗ってるくせにガードレールに手をついて休憩してるヘタレ、と思われたに違いない。保冷力抜群のTHERMOSのボトルに残る氷を食べて水分を補給し、気を取り直して再び登る。

登り切ったところは確かに絶景である。

絶景

暑さのせいか空気が少しhazyで遠くまで見渡せなかったが、このご褒美は頑張った甲斐が十分にあったといえる。写真を撮ったりして休憩している間にさきほど展望台への道を教えてくれたおじさんが到着。車の連中に自転車が意外と早いのに驚かれることはあるが、ベテランハイカーの歩きがこんなに早いとは驚いた。おかげさまで無事辿り着きました、ありがとうございました、と再度お礼を言う。

秩父高原は諦めて、来た道を下り、JR八高線沿いに道の駅おがわまちまで戻る。そしてなぜか今日も追走してきたAA63が、頑張ったご褒美に鰻を御馳走してくれた。超美味なり。

今日は正確な走行距離はわからないが、肌感覚で50kmとしておこう。

本日の走行距離  50.00 km
累積走行距離   561.12 km
寄附予定額    5611.20 円

#秩父ヒルクライム #COLNAGO #コルナゴ