在宅勤務が多い中、久し振りに出勤。早く切り上げるつもりが遅くなってしまった。金曜日のお楽しみといえば、運動がてら御茶ノ水まで歩き、disk union Jazz Tokyoで中古CDや古いオーディオ雑誌やjazz評論本を物色することである。遅くなったついでに早く帰るのを諦めて、歩いてdisk unionを目指す。
19:30頃に到着したが、いつもは遅くまで開いているこの界隈の楽器店が軒並み閉店。飲食店だけではなくこのようなお店までも時短を強いられているのか。幸いdisk unionは営業中だが、それでも20:00閉店といつもよりかなり早い。
急いでBooker Littleの最後のアルバム「booker little and friend」だけ買って店を出て秋葉原まで歩く。
Bookerは1938年4月にテネシー州メンフィスで生まれた。Elvis Presleyは1935年にミシシッピー州デュパロで生まれているが、1948年にはメンフィスに引っ越している。二人はどこかですれ違っているのだろうか。
トランペットといえば、Jazzの帝王Miles Davisだが、Milesがその才能を認めたClifford Brownは1956年、交通事故により25歳の若さで亡くなった。バンドを組んでいたドラム奏者のMax Roachはショックのあまり酒浸りになり、しばらくドラムに向かえなくなったらしい。Maxを救ったのがBookerである。サックス奏者のSonny RollinsがCliffordの再来と言われたBookerをMaxに紹介し、やっとMaxは復活する。しかし、そのわずか3年後の1961年にBookerがCliffordよりも若い23歳で腎不全のため急逝する。
「booker little and friend」はBookerが亡くなる約2か月前の演奏であり最後のアルバムである。