日本の伝統・文化・歴史を尊重しない観光客が殺到しては困るが、このブログにオーバーツーリズムを引き起こすほどの影響力があるとは思えないので、先日帰省したときに初めて訪れた北白川天神宮についてこっそり書いてみる。

♫ いはほきる 音もしめりて 春雨の

ふる日しづけき 白川の里

明治天皇御製

北白川天神宮の御祭神は少名毘古那神(すくなひこなのかみ)、大国主神と一緒に国造りを担われ、病気平癒と健康成就の神である。最近なにかと調子が良くないので、御利益にあずかろうとお詣りしてみた。銀閣寺の近くなのに今まで全く知らなかったが、こんなに心の落ち着く空間があるとは今さらながら驚いた。観光客はひとりもおらず、階段の手前にある手水舎に湧水を汲みに来ている男性がひとり、1か月に一度お詣りするという女性がひとり。

少名毘古那神は神産巣日神(かむむすひのかみ)の指の間から産まれ、身体が小さく、ががいもの実の舟に乗っていたことから一寸法師のモデルといわれている。神産巣日神は、古事記で一番最初にお成りになる天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)と高御産巣日神(たかみむすひのかみ)に続いて、3番目にお成りになった神である。

銀閣寺の周辺も今や住宅街である。そんな町中に静かに佇む小高い山「千古山明神の森」自体がご神体であり、122段の階段を上がって行く途中には白川石の歴史を物語るオブジェがあったり、小さい祠があったりする。階段を外れて祠に手を合わせると、視線を感じた。ふと見上げると鹿がこちらを見てる。これは神の遣いが迎えてくださったに違いない。

122段の階段を降りて、手水舎に用意された水を汲む用のホースでいただいた湧水は確かにまろやかで美味く、身体が中から洗われるような気持ちになる。生憎今日は水を持ち帰る容器を用意していなかったが、次回は持ち帰りお茶を淹れてみよう。

戦後の占領政策で「春分の日」と変えられてしまったが本来は「春季皇霊祭」という(秋分の日は秋季皇霊祭)。歴代天皇や皇族の霊を祀る宮中儀式である。今年は両陛下のご体調がすぐれないようで、宮内庁の掌典長が代理が務めるようだ。少名毘古那神が両陛下を一日も早いご快復にお導きになるであろう。

投稿者

Seiji

三連勝 3RENSHO に四半期乗り、COLNAGO CLX3.0を経由して、COLNAGO C59に辿り着きました。そして最近、一度は手放した三連勝を再び手に入れました。C59と三連勝であちこち走る様子をお伝えします。

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