水曜日が祝日だと月曜日と火曜日、あるいは木曜日と金曜日を有給休暇にして土日とつなげ、どこか遠くに走り行きたくなるが、珍しく風邪気味である。且つ、天気が悪い。自転車は諦めて、家に籠って本を読むことにする。

建国記念日というコンセプトは間違いではないが、戦前は紀元節と呼ばれていた。神倭伊波礼毘古命 (カムヤマトイワレビコノミコト)が東征して、西暦でいうと紀元前660年、今の暦でいうと2月11日と思われる日に、奈良の橿原の地で、初代となる神武天皇に即位したことをもって我が国の紀元とする。よって、皇紀でいうと今は2686年である。ちなみに零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の零は皇紀2600年(昭和15年)に正式採用されたからであり、97式艦上攻撃機は皇紀2597年(昭和12年)である。

英国の歴史家アーノルド・トインビーは「12、3歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は必ず滅ぶ」と記しているらしい。ぼくは残念ながら原文は読んでいないが、多くの人々が引用しているのを見かける。戦後、我が国は滅びに向かってまっしぐらであり、今、建国以来最大の国家存亡の危機に直面している。

簡単におさらいしておこう。
伊耶那岐(イザナギ)の左目から天照大御神(アマテラスオオミカミ)、右目から月読命(ツクヨミノミコト)、鼻から須佐之男命(スサノオノミコト)がお生まれになった。
天照大御神の孫にあたる邇邇芸命(ニニギノミコト)が天孫降臨する。邇邇芸命を道案内したのが猿田毘古大神(サルダヒコノオオカミ)。邇邇芸命は木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)と結婚して、火照命(ホデリノミコト=海幸彦)と火遠理命(ホオリノミコト=山幸彦)がお生まれになる。
山幸彦と豊玉毘売(トヨタマビメ)が結婚して鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)がお生まれになる。鵜葺草葺不合命と玉依毘売(タマヨリビメ)が結婚してお生まれになったのが神倭伊波礼毘古命である。
つまり初代神武天皇は天照大御神から6代目ということか。

木花之佐久夜毘売の姉である石長比売(イワナガヒメ)の話や山幸彦の釣針の話など、非常に面白い話があるのだが、ここでは割愛する。
※ 漢字の表記には、素戔嗚尊や瓊瓊杵尊など、古事記と日本書紀とで違ったり、何種類かあるがここでは竹田恒泰氏の「古事記完全講義」に依拠する。