
世の中、最近、嫌なことばかりで気持ちが沈む。ここは一発、雄大な富士山を拝むしかないと思って、4:30に家を出た。小山町に車を停めて、明神峠~三国峠~山中湖~川口湖~鎌倉往還を走り、甲斐奈神社(一宮)で自転車の御守を授かり、そして小山町に戻るという走行距離120km、獲得標高3000mという大胆なコースを設定してみた。

明神峠~三国峠は2020東京オリンピックのコースにもなった勾配が20%もあるような激坂である。最後に100kmを走ったのは1月4日の江戸川、峠(というほどでもないけど)を走ったのは2月23日の房総半島という鈍った身体で大丈夫だろうか。一抹の不安を抱えながらスタートしたが、民家の庭をはじめアチコチにまだまだ桜がたくさん残っていたので、のんびりと景色を楽しみながら走る。

気温が25度まで上がる予報のせいか、ローディが多い。山登りではお互い挨拶したり声を掛け合ったりするが、自転車でも会釈したりすることがある。江戸川や荒川サイクリングロードのように人が多いことろではいちいちやらないが、このような峠(まさに山登り)ではけっこう会釈していく。ぼくを後ろからぶち抜く際に「こんちわ~」と声をかけてくれたので、「お、早いですね」「いえいえ、頑張ってください」「はい、ありがとうございます」と短い言葉を交わす。言い訳ではないが、ぼくの一番軽いギアはF34 x R28だが、スイスイ登って行く人のギア比はもっと軽そうである。

明神峠~三国峠を亀のようにゆっくり登る。噂通りの、いや、噂以上の激坂に、写真を撮るふりをして5回ほど休憩したが、いわゆる「ドーナツ区間」は一気に登り切った。なぜなら一度足を着くと再スタートできなくなるからだ。
急に気温が上がってきたせいか、春霞というのかhazyというのか、少しモヤっとしているが、頑張って登ってきた御褒美とばかりに富士山がその雄姿を見せてくれた。周りが黒いのは害虫駆除のために野焼きをしたからだそうだ。

写真を撮って山中湖まで下る。想定以上に時間がかかり、そして、すでに脚がほぼ売り切れ状態だったので、甲斐奈神社まで行かず、山中湖を半周回り、国道138号(富士パノラマライン)で小山町に停めた車に戻ることにした。ヘタレの自分に自己嫌悪を感じるが、C59を車に積んで、甲斐奈神社へ移動しながら、コース短縮は正解だったと思った。途中に菜の花と桃の花が綺麗に咲き誇る桃源郷にも立ち寄ることができたし、なによりも予定通り走っていれば、おそらく街灯もない真っ暗な山の中を泣きながら車に戻ることになっていただろう。

今日はなぜかGarminが走行距離や勾配を表示してくれなかった。ナビゲーションは正確にしてくれていたのでGPSはちゃんとキャッチしていたはずだがなぜだろう。走行距離がわからないが、丸めて50kmとしておこう。
動画はこちら
本日の走行距離 50.00km
2024年7月26日からの走行距離 1734.16km
寄付予定額 17,342円
2020年7月26日からの累積走行距離 9477.17km
(Los Angeles を通過して +663.17km)
(South Carolina まで残り 1714.83km)