河口湖

子供の頃は富士山のてっぺんは夏でも白い「万年雪」と習ったが、最近の夏はまったく白くない。昨年10月の富士山一周イベントの富士山はずっと雲隠れしていたし、今年9月の稲穂ライドはよく見えていたが雪はかぶっていなかった。やはり、富士山は雪化粧しているほうが美しい。本格的に寒くなる前に、雪化粧した美しい富士山を見たくて5時に家を出て御殿場に向かった。

実は今年の10月も富士山一周イベントに誘われていたが、自転車で120kmも走って最後のゴール前の数十メートルは自転車から降りて歩いてゴールせよという間抜けな運営がアホらしくて参加しなかった。リベンジというわけではないが、富士山一周イベントのルートをひとりで走ることにした。

南アルプス

前日まで迷ったのが、COLNAGO C59で行くか三連勝で行くか!?C59で走った昨年の富士山一周イベントでは、確かにアップダウンはきついが、三連勝でも行けるのではないか!?との感触を得たが、陳腐な擬人化をすると、C59に経験させてやった富士山一周を三連勝にも経験させてやりたいという親心のような気持ちもあった。C59の一番軽いギアは34-28(1.21倍)に対して三連勝は39-23(1.70倍)であり、この差は大きい。河口湖から西湖へのヘアピンなど、所により10数%の勾配を登り切れるだろうかと一抹の不安はあったが、競技ではないので、途中で休憩すれば良いではないかと開き直って、三連勝で行くことにした。

富士山、雲隠れ

暗いうちに家を出たが、天気は快晴。御胎内温泉健康センターの駐車場に停めさせていただいて、8時前にはスタート。心配したほど寒くはなく、目の前に富士山がどか~んと見える最高のサイクリング日和となった。富士山一周イベントの公式ルートをダウンロードして、Garmin130 plusに飛ばしておいたが、これが単純な一本棒のナビゲーションながら、全行程、正確に導いてくれたので助かった。その一方で、11月24日の房総素掘りトンネルを走った時と同じく、GoProが数分で動かなくなった。予備のバッテリーに交換してみたが、同じくすぐ終了、前日に100%充電しているのに。バッテリーが悪いのか本体が悪いのかわからないが動画は諦めた。

手袋は二重にしたが、恐れていたほど寒くなく、丸めて背中のポケットに入れたウィンドブレーカーを着ることはなかった。適度にポカポカしながら、キツイ坂道をゆっくりゆっくり踏みしめるように登って行く。途中で雪化粧した南アルプスも見えた。ミルクランドのあたりが一番大きく富士山が見えるのだが、肝心なところで雲隠れしてしまったのは少し残念。しかし、夕暮れ時に再びその雄姿を見せてくれた。

C59では休憩することなく一気に登った坂道も、三連勝では5回くらい休憩するなど、想定より1時間以上も余計にかかってしまった。まだ20kmを残した時点でGarminがバッテリー残量の警告を出してきた。警告が出てから何時間もつのだろうか。街灯のほとんどない国道469号線で薄暗くなってきた。Garminのナビが終了して、念の為にプリントアウトした紙の地図を頼りに御胎内温泉健康センターの駐車場まで帰り着けるだろうか。不安を抱えながらもススキの向こうに薄っすらを紅をさしたような富士山の写真を撮らないわけにはいかない。

国道469

まだ微かに明かりの残る17:03に車に戻ることができたのは、バッテリー残量3%まで正確に誘導してくれたGarminのおかげであろう。距離118.04km、獲得標高1823m、消費カロリー2028kcal、よくがんばりました。三連勝を車に積んで、御胎内温泉に浸かった。富士山を人の体になぞらえて、溶岩でできたトンネルを胎内とイメージしているらしい。疲れ切った筋肉をほぐして、お食事処で唐揚げ定食を食べたかったが、かなり混んでいたので諦めて、高速に乗った。

これでこのブログを始めてからの走行距離が、東京-ロサンゼルスの8814kmを超えた。次はアメリカ大陸を横断して、東京-サウスキャロライナ11,192kmを目指すことにしよう。

動画はこちら (2024年12月6日 6:00 公開予定)

本日の走行距離  118.04 km
2024年7月26日からの走行距離 1128.06km
寄付予定額  11,281円
2020年7月26日からの累積走行距離 8871.07 km
(LAまで残り +57.08km)
(SCまで残り 2320.93km)