昨年の海の日連休は白馬村を走った。あれからもう一年とは俄かには信じられない。今年の海の日連休、本日、本当は車にC59を積んで、新潟の星峠の棚田を走るつもりだったが、天気予報は連休中ずっと雨。つまりどちらに一日ずれても雨である。諦めて他の用事を入れてしまったが、前日になって晴れに変わった。
また天気予報に騙された。天気予報を鵜呑みにするほうが悪いと言われるかもしれないが、高い高速代とガソリン代を払って片道約4時間かけて行くにはあまりにリスクが高い。何度も言うが、最近の天気予報の精度はかなり酷い。ぼくのC59 Rideはどうでもいいが、これほど精度が悪いと、他国が攻めてきた有事の際に、どのように艦船や航空機を運用して国を守るか、作戦に大きな支障が出るだろう。
天気予報はさておき、お天道様に逆らっては罰が当たるので、気持ちを入れ換えて、用事の後にサマーナイトフェスティバル開催中の松戸に行ってみた。ぼくは難しい予想なんかできないので、好きな選手の応援車券だけだが、5レースの窓場千加頼(京都100期)はお父さんの窓場加乃敏(京都59期)から応援している。結果は3着で準決勝に進めなかったようだ。
小雨が降り出した17:00頃、競輪レジェンドの阿部道(宮城23期)と井上茂徳(佐賀41期)のトークショーが始まった。ぼくが競輪を観るようになった頃は中野浩一(福岡35期)井上茂徳(佐賀41期)佐々木昭彦(佐賀43期)の九州勢と山口健治(東京38期)尾崎雅彦(東京39期)清島彰一(東京40期)滝澤正光(千葉43期)などのフラワーラインの闘いだった。その中でもぼくが一番好きだったのが世界の中野でもなく、怪物滝澤でもなく、鬼脚をもった男と呼ばれた井上茂徳だった。
高松宮杯競輪だっただろうか。当時はYouTube配信などなく、ラジオで実況を聴いてたとき、ゴール前に一度も井上の名前が出てこなかったにもかかわらず、ゴールしてみれば井上が優勝というレースがあった。つまり、それだけ鋭い追い込みの差し脚=鬼脚だったということだ。そんな井上選手にトークショーの後に写真を撮っていただいた。今でも自転車は乗られるんですか?SAMSONは?とお訊きしたら、普通の自転車なら乗ってるよ、と笑っておられた。
星峠の棚田を走れなかったのは残念だが、井上選手と写真を撮って握手していただいたので今日は結果的に素晴らしい一日となった。井上選手、ありがとうございました。