本当は言いたくないが、正直に言うと、先週の土曜日に桜と写真を撮っているときにまたもやC59を倒してしまって、エンドが歪んで上手くシフトしなくなってしまった。これは自分では直せない。下手に自分でやろうとすると再起不能になる可能性がある。困ったときのなるしま頼りである。峠を走るわけではないので、固定ギアで自走しようかと思ったが、背中を痛めているのでドクターストップ。GTIに積んで行くことにした。
なるしまは朝練をしてから出勤するのか開店が12:00なので、その前に世田谷の松陰神社に行くことにした。言うまでもなく吉田松陰を祭った神社であり、誰もが名前を知っている吉田松陰であるが、実際のところ、ぼくは吉田松陰のことはほとんど知らない。ペリーの船で密航しようとして逮捕されたり、佐久間象山を師と仰ぎ、松下村塾で伊藤博文や山縣有朋、高杉晋作、久坂玄瑞ら後に明治政府の重鎮となる人物に大きな影響を与え、幕府には危険人物として処刑された・・・ということか。
松陰神社は以前、仕事で近くに行った際に立ち寄ったが社務所がお休みで御守が買えなかった。松陰の筆による「志」をデザインした御守がどうしても欲しくて再訪の機会を窺っていたが、やっと念願が叶って御守を入手し、松陰先生のお墓に参って我が国の守りをお願いしてきた。
12:00までに余裕があったので、なるしまの前をいったん通過して、何年振りかのホープ軒で、新国立競技場を眺めながらちょっと早い昼飯を食べる。京都のラーメン屋はネギ多めは無料でやってくれたが、東京のラーメン屋は有料トッピングなのに驚いた記憶があるが、ホープ軒は今でもテーブルに置いてあるネギを自分で自由に追加することができる。そして、水ではなくジャスミン茶なのがありがたい。
開店直前のなるしまに到着し、本日の第一の目的であるエンドの歪みを直してもらい、ついでに英国No. 1ケミカルブランドというMuc-Offのブラシとセットになったチェーンクリーナーを買ってみた。植物由来で100%生分解性(biodegradable)で環境に優しいらしい。乗った後はいつもチェーンクリーナーなどで汚れを落としているので綺麗なつもりだったが、アッと言う間に洗浄液は真っ黒になり、細かい鉄粉のようなゴミも流れ出た。これは優れものだ。
C59には乗れなかったけど、とても佳い一日であった。