4連休最後の日は定番江戸川100kmコース、関宿城まで。昨日の都心へ68kmライドはいつもと違う変な疲れ方をしたが、その影響か今日は最初から脚が重い。河上に向かって走る往路はいつも追い風なのに、今日は向かい風。復路の追い風に期待しながらインナーでクルクル回してLSD(幻覚を見る違法薬物ではなく、Long Slow Distanceというトレーニング法のひとつ)。
江戸川サイクリングロードは幅の広いエリアと狭いエリアが繰り返される。幅の狭いエリアで人を追い抜くときは充分スピードを落とすのだが、パパとママに抱っこされた2歳くらいの子供がぼくを指差して「ろーどばいく」と言ったのに驚いて振り返るとパパもママも優しく微笑んでいた。親がロードバイクに乗っているのだろうか。ぼく自身は最近のロードバイクという呼び方をせず、昔ながらのロードレーサーで今でも通しているが、可愛い応援をいただいたような気がして嬉しい。
なぜロードバイクではなくロードレーサーなのか。自転車をバイクと呼ぶなら、ロード(道)を走る自転車はママチャリでも子供用自転車でもすべて「ロードバイク」となるではないか。即レースに出ることができるようなマシンだから「ロードレーサー」なのである。
幅が広いエリアでロードレーサーが2台、路面に寝かされていた。オーナーが立ちションでもしているのかと思ったら、土手を降りたところに救急車が来ていて、サイクルジャージ姿の人が数人。歩行者と衝突したのだろうか?自分たちどうしで接触落車したのだろうか?いずれにせよ、大事に至らないことを祈る。
秋空の下、そよ吹く風はほんのり金木犀の匂いがする。彼岸花が咲き始めたがまだ蕾のほうが多い。ぼくの好きな夏は去ってしまった。だから調子が出ないのか。
いつもよりヘロヘロになって関宿城に到着したが、今日はLSDなので、Dをいつもより稼ごうと利根川の堤に出て、海まで120kmの標識を見ながら少し走ったが、このまま銚子まで行くわけにはいかず、+3kmですぐに引き返す。
復路は、案の定、風向きが変わり再び向かい風。しかも、14:00頃より急に雲が厚くなり、風がきつくなってきた。Ghisalloの神様はどうしていつもぼくに試練をお与えになるのだろうか。下ハンドルをもって俯きながら試練に耐えていると、家族連れの幼稚園くらいの女の子が手を振ってくれた。そうだ、ロードレーサーはどんな向かい風のなかでも常にカッコ良くなければならないのだ。せめてこの子の視界にいるうちは頑張ろうとスピードを上げる。
しかし、それも長くは続かない。どうしていつもの100kmが今日はこんなにキツイのだろうか。まるでパリ・ブレスト・パリの最終日のようだ(もちろん、参加したことはないが、1891年に始まった、パリから大西洋に面した港湾都市ブレストまでの往復1200kmを走る頭の狂ったレース。優勝者は43時間で走るらしい)。
再び時速18kmくらいでチンタラ走っていると、15:00頃から急に風が弱くなってきた。Ghisalloの神様はぼくを見捨てなかった。この間隙にスピードを上げてなんとか家に帰り着いた。
ある意味、よく頑張ったと思う。
本日の走行距離 107.24 km
累積走行距離 736.54 km
寄付予定額 7365.40 円
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